早野研工の覗き穴
ワークショップの試作① ~スマホスタンド~
インターン生岩狭です。
僕のこのインターンシップの最終目標の一つとして、町工場の雇用の機会を増やす、というものがあります。
工業高校に通う生徒さんに、モノづくりの楽しさを伝えて、町工場に就職することを考えてもらう。
そうすることで地元に若い人たちが集まりやすくする、若者が集まるなら町全体が発展するのではないか、と考えています。
そのための取り組みとして、工業高校の生徒さんに工場を見学してもらう、というのはどうかな、と思ったのですが、ただ工場見学するだけでは、現場を知ることはできても楽しさは伝わりません。
そのために、自分の考えた製品を作ってもらう、自分でものを作ってみる、といった体験と、形に残るものが必要なのではないかと考えました。
では何が楽しいのか、ということを考えるのが今回のワークショップの試作になります。
今回のワークショップは、タイトルにあったように、廃材から使えそうな板金を見つけて、スマホスタンドを作ってもらい、その時間や難易度を見ることでした。
まず拾ってきた廃材は切り口が鋭くて危ないので、サンダーで削ってもらいました。
その後、1枚の板が足になる部分とスマホを支える部分になるように曲げてもらいました。
素材の板の長さを調整してもらった後、それぞれのパーツを溶接して組み合わせてもらいました。
ここで、自分が適当に選んだ素材が鉄とステンレスで、メッキが塗装されており溶接に適さない素材だったことがわかり、余計な手間をかけさせてしまいました。
最初の工程から合計で1時間ほどかけて製作したものがこちらです。
(個人情報の部分は隠しております)
程よくアンティークな鉄の、手作り感あふれるスマホスタンドが完成しました。
実際に置くとこんな感じです。
置くとIPhoneの底と当たってコンッと鈍い金属の音がするのが個人的に好み。
こんなようなものを見学の際に作ってもらおうと考えてましたが、溶接の加工はどうしても危険そうなので、材料と、作り方などをもう一度検討してみます!